真鴨子規について



 ふと気が付いたのですけれど、真鴨子規と名乗る私について、このサイトでは特に紹介していなかった(七年くらい)ので、ここで少しお話しさせていただこうかと思います。


 とは言え、あまり話すことはないんですけどね。だって余計な情報じゃあないですか。

 私の本名、年齢、性別、身体的特徴、国籍、学歴、職業、政治観、宗教、その他主義主張などなど、そんなものを公開したところで、何の意味があるのでしょう。


 私も知りたいとは思わないのですよ。

 例えば、私の大好きな作品があったとして、でもその作者について、さほど知りたいとは思わない。

 変に深入りして、もし自分と合わないところがあったら? その人が、私の嫌いなことを好いていたら?

 その人を『そういうものだ』と認識してしまった時点で、それはノイズとなるのです。私の大好きだった作品、これから大好きになる作品にまで、影響を及ぼしてしまう。

 その作品のことは大好きなのに、作者のことが嫌いになった……そうなってしまうと、もうその作品を素直な気持ちで見ることができない。


 私はそれが嫌だから。作品を追い掛けることはあっても、作者を追い掛けることはしない。


 私は、その作品が大好きであるなら、その作者が、男だろうが女だろうが、年上だろうが年下だろうが、人殺しだろうが独裁国家の王様だろうが、或いは機械であろうとも、どうでもいいんですよ。

 でも、それでも私は人間だから。一度芽生えてしまった感情を、完璧に抑制することなんてできないから。

 だから、作者のことなんかどうでもいい。応援はしよう、愛してると何度でも言おう。でも、作者なんか、名前だけが有る存在、架空の人物と同じでいい。


 だから、私も言わない。別段、取り立てて隠したりはしないけれど、でも、わざわざ自己紹介として言ったりはしない。

 私の作品を好きになるか嫌いになるかの基準に、私自身のことを含めないで欲しいから。


 まあ、ヒミツにしなきゃならないほど大層な人間ではないですよ。知ったところでガッカリすること請け合いの。

 酷くくだらない。どちらかと言えばダメな部類の人間です。流石に逮捕歴とかはありませんけど。


 と、だいたいこんな感じの人間です。ということだけ、ここでは記しておきましょう。


 ああ、最後に。名前については気に入ってますよ。マガモシキ。

 私にとってはそれなりに意味のある名前ですが、詳しくは内緒で。別に正岡子規に感銘を受けたわけではないことは確か。

 真鴨も子規も鳥の名前ですから、彼らのように空高く羽ばたいていきたいという願いが込められている――とか、そういうことにしておいてください。